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講師ブログ

195号 文字 高田貴美彦

2018/06/18
篠山市の学習塾 レオ

同じ鉛筆・ペンを使って手を動かしても、その先から出てくる形は人によって様々。
その形が整っている人は、「字がきれい。」不格好(ぶかっこう)な人は字が汚い。

  僕の場合、大学に入るまでは、子どものような文字を書いていました。
子ども達に「もっときれいに書きなさい。」と言えたものではありません。
大きなきっかけとなったのは、大学時代の国文学の授業。
毎週の課題が、古典の作品に対する論文や資料を原稿用紙に一言一句変えずに写してくるというもの。クラスのみんなと共に、ブツブツ文句を言いながら毎週原稿用紙25枚程度、八千字から一万字をせっせと書いていました。

  1年がたち、本格的な論文を書き始めた時、原稿用紙10枚程度の文章なら楽々に書けるようになりました。正確に言えば、「なっていました。」
他のクラスの友達は、「論文の書き方がわからない。」と嘆(なげ)いていましたが、僕のクラスはこちらも楽々。一流学者の論文をそのまま写す作業を通して、句読点(くとうてん)の打ち方、改行の位置、ナンバーの打ち方が自然と身についていました。
文字通り、「体得」出来ました。
修行僧の写経のような生活をこれ程ありがたいと思ったことはありません。
文字も丁寧(ていねい)に書くようになりました。
先生から、「人が読んで読めない文字を書くものではありません。活字を拾(ひろ)う職人さんのことを考えなさい。」と教えられました。その頃は、まだパソコンやワープロはありません。金属で出来た活字を一文字ずつ枠(わく)の中に埋めていきページを完成させます。

  また、これも大学時代。金融機関でアルバイトをしていた時、徹底的に仕込まれたのが、「銀行数字」と呼ばれる経理や税務で使われる数字です。これらの仕事では、数字の読み間違いはゆるされません。

  この二つを通して、ずいぶんと鍛えられました。
  さて、今週から中学校では期末テストが始まります。今回、意識して欲しいのは、採点される先生が読みやすい字を書くということ。きれいな字を書く必要はありません、先生が読みやすいように丁寧な文字を書くようにして下さい。数学の計算ミスも少なくなると思います。頑張って下さいね。

*前号はこちら==>http://www.sc-leo.co.jp/blog/617.html