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講師ブログ

267号 鍾馗さん 高田 貴美彦

2020/03/23
丹波篠山市の学習塾 レオ

しょうきさん。

 前回は、京都の町屋(まちや)の玄関に角大師さんのお札が疫病封じに貼ってあるというお話。
 今回も京都の魔除けの話です。
京都の町屋の屋根の上にひげを生やし、大きな目でにらみつけている像が置いてあります。それが「鍾馗さん」、

 江戸時代の末、京都三条の薬屋が立派な鬼瓦を屋根に置いたところ、向かいの家の奥さんが突然原因不明の病気になりました。薬屋の鬼瓦に跳ね返された鬼が向かいの家に入ったのが原因と考え、鬼よりも強いとされる「鍾馗」の人形を瓦屋に作らせて屋根の上に置いたところ、病気はたちまち治ったということです。

 さて、鍾馗とはどんな人なんでしょうか?
 中国、唐の時代、玄宗(げんそう)皇帝が熱病にかかりました。
玄宗は高熱のなかで夢を見ると、宮廷内で小鬼がいたずらをして回っていました。すると、どこからともなくひげを生やした大男が、小鬼をつかまえて退治しました。
玄宗が男に正体を尋ねると、「自分の名前は鍾馗(しょうき)。昔、役人になる試験を受けたが不合格となり、そのことを恥じて宮中で自殺した。だがその時の皇帝は自分を大切に弔ってくれたので、その恩に報いるためにやってきた。」と告げ消え去りました。

  夢から覚めた玄宗は、熱病がすっかり治っていることに気付きました。
熱病の原因は、いたずらをしていた小鬼で鍾馗が退治してくれたのでした。

  日本にこの話は平安時代ごろには伝わり、悪魔を払う神様として祀られました。
邪気を払うや、学問の上達にご利益があるということで、五月人形にもなっています。
教室でも、玄関に陣取ってもらい、角大師さんとタッグを組んでウイルスから守ってもらっています。