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266号 角太師 高田 貴美彦

2020/03/16
丹波篠山市の学習塾 レオ

つのたいし。
 京都の町家(まちや)では、玄関に少し変わったお札が貼られています。
やせ衰えた鬼のような姿が描かれているお札です。

  比叡山延暦寺の僧、良源(りょうげん)。
平安時代、天台座主(ていでいざす)になった、ま、簡単に言えば天台宗で一番えらい人になった大層えらいお坊様です。

  昔から日本では様々な病気がはやりました。
現在のように医学的知識もなく、また治療法もなかった昔、伝染病は「疫病(えきびょう)」と呼ばれて、「疫病神(やくびょうがみ)」がもたらす災いと考えられていました。

  天然痘・はしか・赤痢・コレラ・インフルエンザ・結核。
近代医学では、治療法もでき治る病気となっていますが、当時の人々にとっては、目に見えない鬼や悪い神の仕業としか考えられなかったのでしょう。

  京都の代表的な祭、「祇園祭」も元々は、この疫病神を鎮(しず)める祭が始まりです。

  さて、先程の「角太師」。
良源が自らを鬼の姿に変えて、疫病神を追い払った時の姿として、疫病除けのありがたいお札と考えられて京都では玄関に貼っています。

  教室の玄関にも貼りました。
教室のアルコール消毒、入退出時の手の殺菌。マスクの着用、定期的な換気。
体温測定と、教室で出来ること、また生徒さんにしてもらえること全てを徹底して実施していますので、あとは神仏にお願いするしかありません。

  せめて、4月からは普段の生活が送れるように祈るのみですね。

ちなみに、延暦寺に勤めているお寺さんの友達に聞くと、毎日比叡山では、疫病退散の祈りをしているということです。