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講師ブログ

180号 ああ、降ったる雪かな 高田貴美彦

2018/01/29
篠山市の学習塾 レオ

ここ25年ほど、お能の稽古(けいこ)を続けています。
今では、ただ一つの趣味となりました。
月に3回、京都の能役者の先生の所へ通っています。

  入門して、5年した時に少し難しい曲の稽古をしてもらいました。
『鉢木(はちのき)』。

ある雪の日、一人の僧が一夜の宿を求め一軒の家にたどり着きます。この家の主は、佐野常世(さのつねよ)といいました。一族にだまされ、落ちぶれてしまった。というのです。しかし、常世は、武士としての心を忘れずにいました。冷えこみがきびしく、いろりにくべる薪(たきぎ)もなく、大事にしていた盆栽(ぼんさい)の松・梅・桜を伐(き)り僧をもてなすというお話。

その佐野常世(さのつねよ)が出てきて、一番初めにいうのが、この台詞(せりふ)。
一面の雪景色(ゆきげしき)を見て、「ああ、降ったる雪かな。」

師匠(ししょう)に「そんな言い方では、雪が降らへん。その言葉だけで、雪を降らせなダメや。」とこの台詞だけを1時間稽古しました。

結局、雪は降らせることが出来ませんでした。
今から、思うと言葉に心がこもってなかったんです。
ただ単に、言ってるだけ。
その時から、「言葉にこめられた意味」を意識するようになりました。
受験の国語の問題、英語の長文、日常使う言葉全てにです。

  3月17日(土)に小学生コースのイングリッシュ コンサートを実施します。
4回目となる今年は、カーペンターズやサイモンとガーファンクルの名曲、外国語の歌を子ども達が歌います。
美しい歌詞の曲ばかりです。
ここでも、単に出てきた英語を口にするだけでなく、「言葉の意味」がわかって歌えるように練習していきたいと思っております。

ああ、降ったる雪かな。
  先週、雪の降った朝にふと浮かんできた言葉でした。
  
*前号はこちら==>http://www.sc-leo.co.jp/blog/585.html