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154号 桃太郎 高田貴美彦

2017/06/12
篠山市の学習塾 レオ

前々回にて予告しました『桃太郎』。
みなさんは、この話はご存知ですよね。
では、僕から質問します。いいですか?

第1問 なぜ、川上(かわかみ)から「桃」が流れてきたのでしょう?
       別に、スイカでもミカンでもいいんじゃないですか?

第2問 なぜ、桃太郎のお供(とも)は、サル・キジ・イヌなんでしょう?
       もっと強い動物もいるのに。

  では、問いの1番から。
昔から、桃は育てるのが難しくて、なっても数が少なく貴重な果物(くだもの)でした。古い中国の伝説では、仙人の食べ物とも不老不死(ふろうふし)の薬ともされ貴重なものだったのでしょう。
ですから、古い桃太郎の話では、桃の中から赤ちゃんが出てきたのではなくて、桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、赤ちゃんが出来たとされています。

次に、問いの2番。
これも、昔から北東の方角は「鬼門(きもん)」と言われて鬼が住んでいる方角だとされていました。ですから、その鬼門を守るために対角線上にある方角。
申(さる)・酉(とり=きじ)・戌(いぬ)の動物を配置した説が有力です。

そして、現在の話が教科書に取り入れられたのが明治20年。
悪者を退治(たいじ)する立派な子どもになってしまいました。

慶應義塾の福沢諭吉(ふくざわゆきち)は、自分の子ども達に語った『ひびのおしえ』という本の中で次のように言っています。
僕が現代の言葉にしてみますね。

「桃太郎が鬼ヶ島に行ったのは宝をとりに行くためだ。けしからんことではないか。宝は鬼が大事にして、しまっておいた物で、宝の持ち主は鬼である。持ち主のある宝を理由もなくとりに行くとは、桃太郎は泥棒(どろぼう)と言うべき悪者(わるもの)である。」
この問題は、なかなか難しい問題で、「桃太郎は正義の味方か?悪者か?」と大学の法学部で模擬裁判(もぎさいばん)の例にも取り上げられています。

物の見方は一方からだけ見れば違って見えるってことですね。

*前号はこちら==>http://www.sc-leo.co.jp/blog/506.html