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145号 推敲(すいこう) 高田貴美彦

2017/03/06
篠山市の学習塾 レオ

書いた文章を読み直して、訂正することを推敲(すいこう)といいます。
これは中国の故事(こじ)がもととなっています。

  推は「推(お)す」、敲(こう)は「敲(たたく)く」という意味があり、漢字自体にはどちらにも文章を訂正するという意味はありません。

  昔、中国の詩人、賈島(かとう)という人が、ロバに乗って道を進みながら詩を作っていました。

   「僧は推(お)す月下(げっか)の門」
   「僧は敲(たたく)く月下の門」

たった漢字一字のことですが、どちらの方が詩にふさわしいかどうかを考えながら、門をたたく動作や門を押して開ける動作をしながら夢中になって進んでいきました。
運悪く当時の都、長安(ちょうあん)の知事、韓愈(かんゆ)の行列にぶつかってしまいます。ま、今なら、小池東京都知事の車に自転車に乗ってて突っ込むってところでしょうか。すぐさま逮捕(たいほ)されて事情を聞かれます。
  漢字一字で迷って夢中になっていましたと答えると、都知事でもあり一流の詩人でもあった韓愈(かんゆ)は、「敲(たた)くの方が、静かな月夜に音がすることで静けさが感じられるからよい」とアドバイスしました。
そして、二人は馬とロバを並べながら詩について話し合いながら進んでいきました。

  これから、「書いた文章を何度も何度も読み直してよりよい文章にすること」という意味が出てきました。

  中学3年生の推薦入試小論文直前対策講座でもこの「推敲」については何度も話しましたが、自分の文章を読み直すことはとても大切です。
これから年度の終わりや新学年が始まりに文集を作ったり、自己紹介の文を書いたりするかも知れません。よりよい文にするために読み直しをするのはとてもいいことです。  

*前号はこちら==>http://www.sc-leo.co.jp/blog/478.html